梱包・包装のスペシャリスト集団
会社の設立は、1975年(昭和50年)。梱包資材の提案から物流システムづくりまで、それぞれの顧客にあった提案を行っている。例えば、ダンボール箱。何も意識しなければ、ただの箱。しかし、その中に入れる製品の特性や輸送方法、気温・湿度など納入先の環境までを把握し、顧客のニーズに応える。現在では、山口県内の大企業をはじめ多くの顧客から絶大な信頼を得ている。
「人の才能に大差はありません。一度『やろう!』と決めた仕事は、熱意を持って、できるまで諦めないことが大切です。」と語る有田建二社長は、こだわりのモノづくりをする顧客のベストパートナーを目指してきた。
同社は、梱包資材の提案から物流システムづくりまで、物流に関する顧客の悩みをトータルで解決。また、金属合紙の加工・販売、紙管の製造販売・ステンレス梱包作業、運輸・倉庫業、出張梱包作業、労働者派遣事業も行っている。社長 有田建二さん
Just in Time 必要な時に必要な物を...必要な所に...
梱包資材を取り扱う同社は、顧客それぞれのニーズに応じて最適なソリューションを提供している。そのため、商品アイテム数も膨大な数にのぼる。商品の特性、輸送方法、輸送先の気候風土などをきめ細かくヒヤリングし、最適な梱包資材を提供する。それが、同社の営業スタイルである。パレット
独自の提案営業で躍進!
もともと同社は、日新製鋼株式会社周南製鋼所内のステンレス合紙巻き替え作業を手がけていた。1975年(昭和50年)の会社設立時には、既存事業に加え物流梱包資材の販売を主とした営業活動を展開した。
受注が増えるにつれ物流量も増え、顧客の製品を保管する倉庫や製品を運ぶための運送用車両も必要になった。1981年(昭和56年)から倉庫の改築・増築・新築を始め、1996年(平成8年)にはNo.6倉庫(鉄骨平屋建960平方メートル)、2001年(平成13年)にはNo.7倉庫(鉄骨平屋建320平方メートル)を建設してきた。また、業務用の小型から大型トラックの車両を増やしていった。
倉庫は、単に顧客の製品を保管するだけではなく、同社の資材を使って包装・梱包し、エンドユーザーがすぐに使える状態にセットする場所でもある。すべての製品ではないが、一度倉庫に運び込み、顧客の要望に応えられるよう揃えたり並べ替えたりする。一般的な梱包資材では困難な場合が出てくると、それに対応できる紙スリッターや平巻紙管製造機などの加工設備も増設していった。サイズだけではなく重量や形状なども様々なので、梱包のシステム全体を設計し提案、顧客に対して、いかに役立つかを常に考えるのである。このような細かいサービスは、他社には真似できない同社の大きな強みとなっている。
「お客様の製品は、寸法・サイズ、そして、納入システムがそれぞれ違います。ですから、それぞれのお客様ごとにオリジナルの梱包資材や納入方法などをご提案します。それが、お客様を物流で支える私たちの使命なのです。」と有田社長は熱く語った。2010年周南市米光企業団地
2008年(平成20年)には、一般労働者派遣事業を開始する。この派遣業務を物流システムの中に組み込み、顧客の生産ラインに入り込ませる。これも、顧客の要望に的確に応える対応であり、同時に安定した受注に繋げることができるのである。
そのような時、顧客からある製品の生産を積極的に行うため、製品を預かってもらえないかという要望が出てきた。最終的に2010年(平成22年)、周南市米光企業団地に進出を決め、No.8倉庫(鉄骨平屋建2棟3340平方メートル)を新設する。同社から約20分の立地で、3340平方メートルの広大な敷地である。大きな決断ではあったが、顧客側はとても満足な結果を得ているという。
「Just in Time ~必要な時に、必要な物を、必要な所に~」 同社の企業理念がしっかり現れている。米光企業団地 No.8倉庫